タトゥー施術において、針の選び方はデザインの仕上がりに大きな影響を与えます。特に、針の細さや太さ(ゲージ)は、線の太さや色の入り具合に直結するため、タトゥーアーティストにとっては重要な要素です。

針のゲージや形状によって、細かいラインを描くのに適しているものや、色を均一に埋めるのに最適なものが存在します。本記事では、タトゥー針の細さと太さの違い、各種針の用途と選び方について詳しく解説します。

1. タトゥー針の基本構造|ゲージとは?

タトゥー針は、針の太さ(ゲージ)や針の本数によって様々な種類に分類されます。これらは、施術内容やデザインに応じて使い分けられます。

1-1. ゲージ(針の太さ)とは?

ゲージ(Gauge)

• 針の直径の太さを示す単位です。ゲージが大きくなるほど、針は細くなり、ゲージが小さいほど針は太くなります。

• 一般的に、タトゥー針には8ゲージから14ゲージが使用されます。

1-2. 針の本数と形状

ラウンドライナー(RL)やラウンドシェーダー(RS)

• ラウンドライナーは、線を描くために使う針で、複数の針が円形に束ねられています。

• ラウンドシェーダーは、シェーディングや色埋めに使われる針です。

マグナム(M)やフラット(F)

• マグナム針は、複数の針が2段に並んでおり、大きな面積にインクを均一に入れるのに適しています。

• フラット針は、針が1列に並んでおり、主にシェーディングや塗りつぶしに使用されます。

2. タトゥー針の細さと太さの違い|特徴と用途

タトゥー針は、デザインの種類や施術の部位によって細さや太さを選び分けることが重要です。ここでは、針の太さ別にその特徴と用途を解説します。

2-1. 細い針(10〜12ゲージ)

細い針は、繊細なラインやディテールを描くために使用されます。

特徴

• 針の直径が細く、より精密で滑らかな線を描くことができる。

• 細かいデザインや、ポートレート、ドットワークに最適。

用途

ラウンドライナー(RL)やラウンドシェーダー(RS)のような、ラインやシェーディング用の針として使用。

• 細い線が多いデザインや、小さな文字、ディテールに適している。

代表的なデザイン

• 細かいラインアート

• ミニマルタトゥー

• ポートレートや写実的なタトゥー

2-2. 中間の針(8〜10ゲージ) a Heading Example

中間の太さの針は、ラインやシェーディングのどちらにも対応可能な汎用性の高い針です。

特徴

• 線を引くにも、色を埋めるにもバランスが良い。

• インクの流れが良く、肌に優しいため、初めてタトゥーを入れる人にも向いている。

用途

ラウンドライナー(RL)で、線を描く作業に適している。

フラット針(F)やマグナム針(M)を使って、広範囲のシェーディングにも対応。

代表的なデザイン

• トライバルタトゥー

• 文字やシンプルなラインアート

2-3. 太い針(14ゲージ以上)

太い針は、広い範囲にインクを素早く効率的に入れるために使われます。

特徴

• 針が太いため、インクを一度に多く入れることができ、作業が速く進む。

• 太めの針を使用すると、色が濃くしっかりと入るため、色の鮮やかさを重視するデザインに最適。

用途

マグナム針(M)やフラット針(F)で、大きな面積を埋める際に使用。

• グラデーションや影付けなど、広範囲で均一に色を入れる作業に向いている。

代表的なデザイン

• 大きなトライバルデザイン

• バックピースやフルスリーブ

3. 針の選び方と注意点|タトゥーの目的に応じた最適な針を選ぼう

3-1. デザインに合わせた針選び

デザインの種類や施術する部位によって、針の太さを使い分ける必要があります。

細い針(10〜12ゲージ)は、繊細なラインや小さなディテールに最適。

中間の針(8〜10ゲージ)は、バランスが良く、あらゆるデザインに対応可能。

太い針(14ゲージ以上)は、色の定着を重視したデザインや、大面積のシェーディングに適している。

3-2. 肌質や部位に応じた針選び

肌の状態や施術する場所によっても、針の太さを調整する必要があります。

• デリケートな部位や薄い皮膚の場合、細い針を選ぶことで傷が浅くなり、ダメージを軽減できる。

• 背中や太ももなど広い部位では、太い針で効率よくインクを入れることができる。

3-3. 針の使い回しは絶対NG!

使用後の針は必ず廃棄し、使い捨ての針を使用することが基本です。使い回しによる感染症リスクは非常に高いため、針の衛生管理は徹底しましょう。

まとめ:タトゥー針の細さと太さを正しく使い分けて、理想のデザインを実現しよう!

タトゥー針の細さと太さ(ゲージ)は、デザインや施術内容によって使い分けることが重要です。

• 細い針は繊細なラインやディテールに最適で、太い針は色の定着や広範囲のシェーディングに優れています。

• デザインの種類や施術部位に応じて、最適な針を選び、スムーズで安全な施術を行いましょう。

また、針の衛生管理を徹底し、使い回しを避けることで、クライアントの安全と信頼を守ることが大切です。

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