タトゥーマシンにはさまざまな種類がありますが、ペン型タトゥーマシンは特に扱いやすく、初心者からプロのアーティストまで幅広く愛用されています。軽量で静音性が高く、直感的に操作できるため、従来のコイルマシンやロータリーマシンと比べても扱いやすいのが特徴です。
本記事では、ペン型タトゥーマシンの使い方を詳しく解説します。セットアップ方法、基本的な使い方、注意点、上達のコツまで幅広くカバーするので、ぜひ参考にしてください!
1. ペン型タトゥーマシンとは?
ペン型タトゥーマシンは、その名の通りペンのような形状をしたタトゥーマシンで、通常のロータリーマシンの一種です。
1-1. ペン型タトゥーマシンの特徴
・軽量で長時間使用しても疲れにくい
・ 振動や騒音が少なく、安定したラインが描ける
・ カートリッジニードルの交換が簡単
・ ワイヤレス(バッテリー搭載型)もあり、自由度が高い
1-2. ペン型マシンと他のタトゥーマシンの違い
タイプ | 特徴 |
コイルマシン | 強力な針の動きで深くインクを入れる。振動と音が大きい。 |
ロータリーマシン | 滑らかで安定した針の動き。初心者向け。 |
ペン型タトゥーマシン | 滑らかで安定した針の動き。初心者向け。 |
2. ペン型タトゥーマシンの基本的な使い方
2-1. 必要な道具を準備する
タトゥーを始める前に、以下の道具を準備しましょう。
✔ ペン型タトゥーマシン本体
✔ カートリッジニードル(ライナー用・シェーダー用)
✔ パワーサプライ(電源)またはワイヤレスバッテリー
✔ タトゥーインク(肌に安全なものを選ぶ)
✔ 使い捨てグローブ・インクキャップ・ワセリン
✔ 練習用の人工皮膚やフルーツ(バナナ・オレンジなど)
2-2. マシンのセットアップ
1. カートリッジニードルを装着
• マシンの先端にカートリッジニードルを差し込み、しっかり固定する。
• 使用するニードルの種類を確認(ライナー用・シェーダー用)。
2. パワーサプライに接続(有線の場合)
• ケーブルをマシンと電源に接続し、フットスイッチをセット。
• ワイヤレスの場合は、バッテリーを装着するだけでOK。
3. 針の長さ(出し幅)を調整
• 針の突出量(ストローク)を調整する。
• ライニング(アウトライン) → 1.5〜2.0mm
• シェーディング(ぼかし) → 2.0〜2.5mm
• カラーリング(塗りつぶし) → 2.5〜3.5mm
4. 電圧を設定する
• ライニング(線を描く) → 6.5〜8.5V
• シェーディング(ぼかし) → 8.0〜10V
• カラーリング(塗りつぶし) → 8.5〜10V
2-3. タトゥーの施術手順
1. デザインを決め、肌に転写する(サーマルコピー機や転写シートを使用)。
2. 施術部位を消毒し、ワセリンを薄く塗る(肌の滑りを良くするため)。
3. マシンを持ち、軽い力でラインを描く(力を入れすぎると肌を傷つける)。
4. こまめにインクを拭き取りながら、均等に色を入れる。
5. 施術後はアフターケアを説明し、適切な保湿をするよう指示する。
3. ペン型タトゥーマシンの上達のコツ
3-1. 人工皮膚やフルーツで練習する
• 人工皮膚は実際の肌に近い質感なので、初心者におすすめ。
• バナナやオレンジの皮は、リアルな感触に近く、インクの入り方を学べる。
3-2. 針の角度に注意する
• 針は45度〜60度の角度で当てるのが基本。
• 垂直すぎるとインクが深く入りすぎ、広がりやすくなる。
3-3. スピードとストロークを意識する
• 動かすスピードが速すぎるとインクが浅くなり、色が定着しない。
• 遅すぎるとインクがにじんだり、傷口が深くなるので注意。
3-4. さまざまなデザインに挑戦する
• ラインワーク(細い線を綺麗に引く練習)。
• ドットワーク(点を打つような技法)。
• グラデーション(シェーディングの濃淡を調整する)。
4. ペン型タトゥーマシンの注意点
・肌への負担を最小限にするため、何度も同じ場所を彫らない。
・ 安価な粗悪品のインクやニードルは使用しない(肌トラブルの原因になる)。
・ マシンの清掃とメンテナンスを怠らない(雑菌の繁殖を防ぐ)。
まとめ
ペン型タトゥーマシンは、初心者でも扱いやすく、繊細なラインやシェーディングが得意なマシンです。適切な設定と練習を重ねることで、スムーズに美しいタトゥーを仕上げることができます。
まずは人工皮膚やフルーツでの練習から始めて、基本をしっかり身につけましょう。タトゥーアートの技術を磨くことで、自分らしいスタイルを確立することができます!