タトゥーを始める際に、最も重要な道具の一つがタトゥーマシンです。タトゥーマシンの種類や性能は多岐にわたり、自分に合ったものを選ぶことが、タトゥーの仕上がりや施術の快適さに大きく影響します。本記事では、タトゥーマシンの選び方のポイントと、初心者からプロまでおすすめできるタトゥーマシンを紹介します。
1. タトゥーマシンの種類
タトゥーマシンには、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。これらはそれぞれの特性に応じて使い分けられます。
• コイルマシン
コイルマシンは、電磁コイルを使って針を動かす伝統的なタイプです。タトゥーのラインを引く際に優れた性能を発揮し、細かいコントロールがしやすいのが特徴です。ラインワークやブラックワーク、ドットワークを得意とするアーティストに人気があります。
• ロータリーマシン
ロータリーマシンは、モーターを使って針を動かすタイプで、動作が滑らかで静かです。軽量で操作しやすく、コイルマシンよりも振動が少ないため、長時間の施術にも向いています。特に、シェーディングやカラーリングを得意とするスタイルで活躍します。
• ペン型マシン
ペン型マシンは、ロータリーマシンの進化版ともいえるモデルで、ペンのような形状をしているため、細かい作業がしやすいのが特徴です。操作性に優れ、持ち運びが便利なことから、最近では多くのアーティストに支持されています。初心者にも使いやすいタイプです。
2. タトゥーマシンの選び方
自分に合ったタトゥーマシンを選ぶには、いくつかのポイントを考慮する必要があります。以下に、タトゥーマシン選びの際に重視すべき点を紹介します。
(1) 施術スタイルに合ったマシンを選ぶ
まず、あなたがどんなスタイルのタトゥーを施術したいかによって、選ぶマシンが変わってきます。例えば、細かいラインワークを重視するならコイルマシン、カラーリングやシェーディングを多用するならロータリーマシン、どちらにも対応したいならペン型マシンが適しています。
(2) 重さと操作性
タトゥーは、時に何時間もかけて施術することがあり、マシンの重さや操作性が重要です。重すぎるマシンは、腕や手首に負担をかけるため、初心者や体力に自信のない方は、軽量で扱いやすいロータリーマシンやペン型マシンがおすすめです。
(3) メンテナンスのしやすさ
コイルマシンは、メンテナンスが必要な機会が多く、パーツ交換や調整を行うスキルが必要です。ロータリーマシンやペン型マシンは、比較的メンテナンスが簡単で、初心者でも扱いやすいです。メンテナンスに時間をかけたくない人は、シンプルな構造のロータリーマシンが良いでしょう。
(4) 予算
タトゥーマシンの価格帯は、手頃なものからプロ向けの高価なものまで幅広くあります。初心者の場合、まずは手頃な価格帯のロータリーマシンやペン型マシンを選び、技術が上達したらプロ仕様のコイルマシンにステップアップするのも一つの方法です。
(5) 静音性
ロータリーマシンやペン型マシンは、コイルマシンに比べて非常に静かです。クライアントがリラックスしやすい環境を作りたい場合や、施術中の集中力を高めたい場合には、静音性の高いマシンを選ぶことも重要です。
3. おすすめのタトゥーマシン
それでは、初心者からプロまで使いやすいおすすめのタトゥーマシンをいくつか紹介します。
1. Dragonhawk Mast Pen
• タイプ: ペン型マシン
• 特徴: 軽量で操作性に優れ、初心者にも扱いやすいモデルです。ペン型の形状は、長時間の施術でも疲れにくく、ラインワークやシェーディングの両方に対応可能です。コストパフォーマンスも良く、初めてのタトゥーマシンとして最適です。
2. Bishop Rotary Wand
• タイプ: ロータリーマシン
• 特徴: プロフェッショナル向けのロータリーマシンで、特にシェーディングとカラーリングに強いモデルです。軽量で振動が少なく、安定した施術が可能です。耐久性が高く、長期的に使える信頼性も魅力です。
3. FK Irons Spektra Xion
• タイプ: ペン型マシン
• 特徴: 業界で評価の高いFK Irons社のモデルで、パワフルなモーターと高い精度を誇ります。針の深さや動きの調整が細かくでき、あらゆるスタイルのタトゥーに対応可能です。プロフェッショナルが求める性能を備えており、デザインにこだわりたい方におすすめです。
4. Cheyenne Hawk Thunder
• タイプ: ロータリーマシン
• 特徴: シェーディングやカラーリングを得意とするマシンで、安定した動作と静かな操作音が特徴です。アーティストの繊細なタッチをサポートし、複雑なデザインでも正確に施術が可能です。長時間の施術にも向いています。
4. まとめ
タトゥーマシンは、アーティストの技術を最大限に引き出すために必要不可欠な道具です。コイルマシン、ロータリーマシン、ペン型マシンの3種類から、自分の施術スタイルや経験に合ったものを選ぶことが重要です。また、操作性、重さ、静音性、メンテナンス性なども考慮し、予算に合ったマシンを選びましょう。
初心者の方は、使いやすさと価格帯を重視してロータリーマシンやペン型マシンから始めるのが良い選択です。一方で、プロフェッショナルを目指す方は、自分のスキルに応じて信頼性の高いマシンを選び、最適なタトゥーマシンを手に入れることで、より質の高いアートを追求しましょう。